2014年2月 3日 « トップへ » 2018年2月22日
2017年9月20日
歯科恐怖症の方や嘔吐反射の強い方にも安心して受けていただけます
インプラント手術の痛みは親知らずの抜歯程度のものと言われ、歯を抜くときと同じ麻酔注射(局所麻酔)を使った手術が行われてきました。確かに普通の局所麻酔でも痛みのコントロールはできますが、手術となると不安や恐怖、緊張などの強いストレスを感じてしまい、人によっては治療が難しくなるケースもあるのです。また、嘔吐反射の強い方も局所麻酔だけでは治療が困難です。
そこで当院ではインプラント治療をより快適に受けていただくために、静脈内鎮静法(セデーション)を取り入れています。静脈内鎮静法により手術中の意識が薄らぎ、感覚も鈍くなります。痛みも感じませんので手術をスムーズに行うことができます。また、麻酔科医が血圧や血中酸素飽和度などの全身管理を行い、常に細心の注意を払いますので安心して受けていただけます。ご希望の方はご相談ください。
●次のような方に静脈内鎮静法をお勧めしています
・治療に対する恐怖心が強い方(歯科恐怖症の方)
・嘔吐反射が強い方
・全身疾患をお持ちの方や、全身管理下での治療が必要な方
・インプラントの埋入本数が多い方・治療範囲の広い方
・治療中に気分が悪くなったことのある方
・気楽にインプラント治療を受けたい方
※静脈内鎮静法は保険外診療(自由診療)となりますので、あらかじめご了承ください。
インプラント手術もウトウトしている間に終わります
静脈内鎮静法(セデーション)では、ウトウトと半分眠っているような状態になるため、治療中の痛みやストレスをほとんど感じることがありません。手術中は患者さまの意識が薄らぎ、少しボーッとした状態になりますが、ご自分で意思を示すことや呼びかけに応えることはできます。時間経過の感覚はあまりなく、1〜2時間の手術も20分〜30分程度に感じられ、気付いたときには手術が終わっています。
手術後しばらく休んでいただくと麻酔効果が切れて意識がはっきりと戻ってきます。歩行運動などのチェックをして、問題がないことが確認できてから、ご帰宅していただきます。
静脈内鎮静法はとても安全性の高い麻酔法です
静脈内鎮静法(セデーション)とは、静脈から薬剤を点滴し、意識が薄れた状態を作る麻酔法です。安全性が高いことが特徴で、手術終了後は速やかに麻酔効果がなくなります。当院では、日本大学松戸歯学部歯科麻酔・生体管理学講座との連携により、麻酔科医が全身管理を担当し、より安全な治療を実施していますのでご安心ください。
●静脈内鎮静法のメリット
・手術中の不安や緊張を緩和し、リラックスした状態で手術が受けられる
・健忘効果があり、手術時間が短く感じられる
・長時間お口を開けているときの苦痛が和らぐ
・全身管理をしながら進めるので、持病のある方でも手術が受けられる
・血圧や心拍数が安定するので、身体への負担が少ない
・嘔吐反射を抑えられる
・意識がまったく無くなるわけではないので、呼びかけに応じられる
・全身麻酔のような呼吸管理が必要ない
・全身麻酔とは異なり、入院の必要がない
●静脈内鎮静法のデメリット
・麻酔からの回復は早いが、手術直後は眠気が残る場合がある
・手術当日は自動車の運転や激しい運動はできない
・アレルギーがある場合に、適用にならない場合もある
・保険外診療(自由診療)のため保険が効かない
日本口腔インプラント学会指導医の当院理事長が統括
当院の理事長、浅賀 寛は、1979年からインプラント治療を手がけてきました。当時はまだインプラント治療はほとんど知られていませんでしたが、必ず患者さまのためになる治療と考え、公益社団法人日本口腔インプラント学会に所属し、研鑽を積んできました。
その経験と実績を活かし、患者さまの負担を可能な限り軽減し、将来にわたっても良好に機能するインプラント治療をご提供しています。また、日本口腔インプラント学会では、口腔インプラント専門医・指導医に認定され、インプラント治療の普及と向上を目指して後進の指導にもあたってきました。特に指導医は、より深い学識と高度な技術、そして豊富な症例実績をもつ専門医でないと取得できない資格で、埼玉県内に8人しかいません。
院内のインプラント治療のレベルアップにも取り組む
院内においても、所属する歯科医師や歯科衛生士の教育・指導に積極的に取り組み、インプラント治療の向上に努めています。当院には日本口腔インプラント学会で研鑽を積んでいる若い歯科医師も数多く在籍し、『インプラント指導医が統括する、安心してインプラント治療が受けられる歯科医院』として多くの患者さまにご支持をいただいています。
深い学識と技能・実績が求められる【口腔インプラント専門医・指導医】
口腔インプラント専門医・指導医は、インプラント治療に関わる広い学識と卓越した技能を有する歯科医師に対し、日本口腔インプラント学会が認定書を交付する資格認定制度です。
日本口腔インプラント学会は歯科学会の中でも歴史が古く、会員数約14000人という歯科業界最大の学会です。歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連学校生などが参加し、口腔インプラントに関する研究発表、情報や知識の交換、会員同士や各医歯学系学会との連携協力等を行い、インプラント治療の発展と向上を活動の目的としています。
日本口腔インプラント学会が認めた学術大会や研修会などに参加し、試験に合格してインプラント医療に関して適切で充分な学識と経験を有すると認められ、認定条件をすべて満たすと専門医となります。その後、さらに深い学識と技能を有すると認められた歯科医師に交付されるのが指導医です。
公益社団法人日本口腔インプラント学会WEBサイト(外部リンク)
http://www.shika-implant.org/
専門医・指導医は歯科医師選びの目安とお考えください
専門医・指導医の認定は永久ライセンスではなく、継続的かつコンスタントに治療を行っていることがとても重視されています。資格を更新するには学会や研修会に参加して単位を取得し、更に症例報告の提出が必要となるなど厳しくチェックされます。
浅い経験しか持たない歯科医師や、要領のよい歯科医師が持てるような資格ではありません。患者さまにとっては歯科医師の経験値や実績を確認する指標の一つとして大いに参考になると考えられます。インプラント治療を検討する際には、こうした専門医や指導医といった資格の有無をチェックし、歯科医師選びの参考にされることをお勧めします。
専門医・指導医資格取得者一覧(外部リンク)
http://www.shika-implant.org/list/
専門医の資格認定試験を受ける条件
日本口腔インプラント学会 専門医の資格認定試験を受験するためには、次のような条件を満たす必要があります。
・日本国歯科医師免許を有すること
・5年以上継続して日本口腔インプラント学会員であること
・研修施設に通算5年以上在籍していること
・日本歯科医師会会員であること
・専門医教育講座を3回以上受講していること
・本学術大会または支部学術大会に8回以上参加していること
・指定された研修を修了していること
・指導医2名の推薦があること
・定められたインプラント治療の経験があること
・ケースプレゼンテーション試験に合格していること
・本学術大会または支部学術大会で2回以上発表していること
・インプラントに関する論文を発表していること
※日本口腔インプラント学会WEBサイトより一部抜粋
指導医の資格認定試験を受ける条件
専門医となったあと、もっと深い学識と技術、症例実績を持つ医師に交付されるものが日本口腔インプラント学会 指導医の資格です。指導医として認定されるためには、さらに次の資格を満たさなくてはいけません。
・日本口腔インプラント学会の在籍年数が10年以上
・研修施設に通算8年以上在籍していること
・専門医教育講座を申請前直近の3年間に3回以上受講していること
・学会の学術大会等への参加が直近10年間に10回以上参加
・学会の学術大会や国際学会での研究報告が6回以上、このうち主演者2回以上
・口腔インプラント指導医2名(内1名は施設長)の推薦が得られること
・治療から5年以上経過している症例100人以上。このうち、全顎症例20人以上
・研究論文6編以上。このうち3編は筆頭著者
・本会が指定する救命救急に関する講習会を1回以上受講していること
※日本口腔インプラント学会WEBサイトより一部抜粋
2014年2月 3日 « トップへ » 2018年2月22日