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2019年6月26日

重度の虫歯を残すための治療

根管治療とは、むし歯が進行して歯の神経まで達しているときに神経を取り除き、神経が入っている根管の中を掃除・消毒して炎症を抑える方法です。

重度の虫歯を残すための治療

根管治療とは虫歯が進行した歯を抜いてしまうのではなく、歯の根っこ(根管)の中の細菌に感染した部分を除去し、根管内を十分に殺菌・洗浄したのち、再び細菌感染を起こさないように防腐剤を充填して根管を封鎖する治療のことを言います。根管は人それぞれ形態や本数が異なり、根の先が分岐していたりと非常に複雑で入り組んだ形をしているため、歯科治療の中でも 根管治療は精密さが求められる治療の一つです。 

根管の形は人によって異なり、根の先が複雑に分岐していることもあれば、まっすぐな形をしていることもあります。炎症が軽度の場合や根管の形が複雑でない場合は約1~2週間で治療が済みますが、炎症が重度であったり根管の形が複雑な場合は2~3ヶ月ほどかかることもあります。
 根管治療は、多くの時間と工程を必要とする治療ですが、抜歯という選択肢を避け、少しでも長く自分の歯を使えるように、残すための治療です。

2019年6月25日

マイクロスコープを使った根管治療

歯の根っこの中は複雑な形状をしている為、肉眼で確認することは困難です。
当院では根管治療の際、「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」の使用をお勧めさせて頂く場合があります。

マイクロスコープ拡大鏡

マイクロスコープは見たいものを約20倍まで拡大できる機器です。
この機器を使用する事により、肉眼では見ることができない根っこ(根管)の中を見ながらの細かな治療が可能となり、「歯の削る量を最小限に抑えられる」「より正確に薬(詰め物)を詰めることができる」など、治療のレベルを格段に向上することが出来ます。

※現在、歯科医院におけるマイクロスコープの普及率は約5%と言われています。

2019年6月24日

当院の根管治療法

根管治療の流れ

ステップ1
ステップ1
虫歯になった部分を取り除き、細菌に感染した組織をていねいに取り除きます。歯髄が残っている場合は神経を抜き取る抜髄をします。

ステップ2 ステップ2
根管の中の汚れがきれいになるまで、抜髄した根の中を掃除します。

ステップ3 ステップ3
薬剤で根の中の洗浄と消毒を行います。症状に応じた薬剤を隙間なく詰めたり、レーザーなどで殺菌したりします。

ステップ4 ステップ4
虫歯菌などの、細菌の侵入を防ぐために、根管に薬剤と充填剤をつめて封鎖します。

ステップ5 ステップ5
根管の治療が終わったあと歯の土台を装着します。
そのあとは、通常の虫歯治療のように被せ物をするために形を整えて型取りを行い、型を作って装着し、噛み合わせの確認をします。

2019年6月23日

細菌感染を防ぐためのラバーダム防湿法

根管治療を行う際には、唾液に含まれる細菌が歯の中に入らないようにすることが大切です。当院ではゴム製のシートであるラバーダムを使い、治療対象の歯以外を覆うことで、感染防止を図っています。 ラバーダム防湿法拡ラバーダム防湿法
口腔内にはたくさんの細菌が住んでいることをご存知ですか? その為、治療の際に唾液や息を通じて、細菌が根管の中に入ってしまうことがあります。 当院では根管治療の際、「ラバーダム」というゴム製のレインコートのようなシートを患部以外の部分に被せ、お口の中に小さな手術室を作っています。 このことにより、治療中の歯を出来るだけ無菌の状態に近づけ、治療の成功率を上げることが出来るのです。

2019年6月21日

根管治療における保険治療と自費治療の違い

根管治療は保険治療で行うものと自費治療で行うものがあります。
保険治療では少ない自己負担で治療できる反面、治療方法や薬剤が限られているため、 治療をしても数年後に再発する可能性がとても高いのも事実です。
再発した場合の多くは、抜歯=歯を失うことになります。

  保険治療 自費治療
検査の方法 レントゲン ・レントゲン
・CT撮影(立体的断層診断)
治療の方法 日本式
(症状のみに集中した治療)
アメリカ式
(再発させず完治を目指す治療)
衛生管理 消毒タイプ式
(消毒し、繰り返し使用する)
・ディスポーザブル
(使い捨てし、毎回新品)
・完全滅菌
(高度滅菌機器による100%滅菌)
使用する薬剤 保険で定める低用量薬液 高濃度薬液
再発率
(歯を失う率)
50%以上
(再発は2人に1人以上)
5%以下
(再発は100人中5人以下)


<自費治療(保険適用外の治療の場合)>
<費用>
 11,000~44,000円(税込)※1歯につき

<根管治療のリスク・副作用>
・治療後、数日間は痛みの症状が出る場合があります。
・治療の実施後、予後不良となる場合は歯根端切除術や意図的再植術といった外科処置を行う必要があります。

2019年6月19日

根管治療は、最後まで根気よく続けましょう

治療の期間について
最後まで根気よく続けましょう根管治療は、歯の根っこの内部の治療ですので、大変細かい作業のため、時間がかかります。
早い方は数回で終了しますが、歯の形状や症状の度合いによって、長い場合は、数ヶ月かかることもあります。


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