腕のいい歯医者の見分け方3選!行った後に判別する方法を解説!
こんにちは。
浅賀歯科医院・院長の浅賀勝寛です。
今回は腕のいい歯医者さんの特徴と見分け方について、行った後に判別する方法をお話しいたします。
歯医者さんは今や至る所にあるため、腕の良い歯医者さんを見分けることが大変難しいと思います。
今回は行った後に、どういう所を基準に腕の良い歯医者さんかどうかを見極めたらいいか、その見分け方や特徴を分かりやすく説明します。
●腕のいい歯医者の特徴
●腕のいい歯医者の見分け方3選
・①麻酔に時間をかけている
・②しっかり資料どりをしている
・③自費治療の説明が詳しい
●まとめ
腕のいい歯医者とは
前回もお話しましたが、僕の考える良い歯医者さんの特徴は一度治療した歯の再治療が少ない歯医者さんであるということです。
以前治療したのにまた銀歯の下で虫歯になっている、また治療しなくちゃいけないという経験はありませんか?
歯にはライフサイクルというものが存在します。
最初の虫歯の治療を6歳や7歳で行い、どんどん治療を重ねていくと、最終的に45歳頃に歯を失うことが多いです。
再治療を極力減らすことは、歯の寿命を延ばすためにとても大切です。
歯の寿命を延ばすために全力を尽くしているか。
つまり、腕のいい歯医者かどうかを見分ける方法があります。
腕のいい歯医者の見分け方3選
今回は歯医者に行ってからの見分け方を3つお話しします。
この3つはとても重要なポイントです。
・①麻酔に時間をかけている
・②しっかり資料どりをしている
・③自費治療の説明が詳しい
特に3つ目は意外と知られていない重要なポイントになります。
これに当てはまらない歯医者に診てもらっている人は今すぐに変えたほうが良いかもしれないです。
ではそれぞれ詳しく解説していきます。
①麻酔に時間をかけている
腕のいい歯医者の見分け方1つ目は、麻酔に時間をかけてくれる歯医者さんです。
皆さん注射嫌ですよね。
知っています。
僕も注射は嫌いです。
とても気持ちが分かります。
歯医者は皆さんが注射が嫌いなことを十分知っています。
僕もできることならしたくないです。
しかし、歯科治療を痛くなく行うためには、麻酔は必須になります。
良い歯医者さんは、治療を痛くなく受けてもらうために麻酔を一番大切に考えているのが特徴です。
現在の歯科治療の麻酔はほとんど痛みなく行うことが可能です。
まずは表面麻酔を塗って、それが粘膜に効くまで3分程待ちます。
その後、血管の走行がないところを狙ってゆっくり麻酔することでほとんど痛みなく麻酔をすることが可能です。
麻酔に時間をかけることでその後の治療も痛くなく行うことができます。
麻酔に時間をかけてくれる歯医者さんは患者さんのことをよく考えたいい治療を行っていると思います。
②しっかり資料どりをしている
腕のいい歯医者の見分け方2つ目は、初診時・治療中にしっかり資料どりをしている歯医者さんです。
初診時の資料どりとはつまり最初の状態の記録です。
具体的には、口腔内写真・レントゲン写真・顔貌写真があります。
歯科の三大疾病は歯周病・虫歯・歯根破折です。
「虫歯があるから削っていきますね」と言ってすぐに削る歯医者さんは、一見患者さんからしたらすぐに治療してくれる良い歯医者さんではあるかもしれないですが、それは間違いです。
歯科治療は病院論を考えることが一番大切です。
病因論とは病気になった原因のことです。
何故この歯が虫歯になってしまったのか、歯周病になってしまったのか。
それは口の中を簡単に見ても分かるものではありません。
お口の状態の資料をまとめて、それをずっと眺めて、熟考して、初めて分かるものです。
その時に初診時の資料が無いと、考えることができません。
例えば、歯と歯の間の虫歯はマイクロクラックという細かいヒビが原因で起きていると現在言われています。
そういう場合は、そのヒビが起きないような噛み合わせの治療をしてあげないと、いくら虫歯を削って治しても原因が除去できていないので、また虫歯になるリスクが高いです。
また初診時・治療時の資料は専門医などの別の歯科医師と治療計画の相談をする時にも使用します。
その際に、初診時・治療時の資料が無いとこうなります。
「この前〇〇さんが来院されて、重度の歯周病があったんですけども、どう治療していけば良いですか?」
こんなんじゃ治療計画も一緒に考えることはできません。
しかし初診時の資料があると、
「この口腔内写真上の被せ物が入っている歯だけ歯周病が重度に進んでしまっています。この歯の治療をどうしようか悩んでいるんですけど、何かアドバイスはありますか?」
「被せ物をよく見ると、かなり削れたような跡があります。おそらく習慣的に歯ぎしりばかりしていて、この歯が習慣的に揺らされている可能性があります。その結果として局所的に重度の歯周病になったのでしょう。
だからまず歯ぎしりをコントロールする治療や噛み合わせのバランスを整える治療が必要です。その後に歯石を取ったり虫歯の治療をしていくと良いと思います。」
このように、資料があることによって治療の相談の質が全然異なります。
また勉強会や学会などで発表する際も資料が必要になります。
そのような勉強会で多くの人に症例を見てもらって評価してもらうことでより良い医療につながります。
以上のことから、初診時・治療時の資料どりをしている歯医者さんは、来院時だけでなく患者さんがいない間も治療計画について考えたり経過について考えたり病因論について考えています。
またその資料を使用して、勉強会や学会に役立て、勉強熱心な歯医者さんです。
つまり再治療を極力減らそうとしている良い歯医者さんです。
③自費治療の説明が詳しい
腕のいい歯医者の見分け方3つ目は、自費治療の説明を詳しくしてくれる歯医者さんです。
「えぇー、自費の説明ばっかりする歯医者さんてお金のことしか考えてないんじゃないんですか?」
そう思いましたか?
治療を受けるときに、「今回の治療は保険の範囲で治療ができますので保険で治療しておきますね」と銀歯を入れた事がありませんか?
・「保険が効くなんて本当良かった」
・「保険の範囲で出来るだけ費用を抑えてくれるなんてなんて良い歯医者さんなんだ」
なんて考えたことはありませんか?
これがまず間違いです。
本当に腕の良い歯医者さんは、治療ごとに、保険診療・自費治療のメリット・デメリットについて説明します。
例えば虫歯一つにしても自費のセラミック治療を選択すると当院であれば型取りする材料が違います。
自費の歯を作る専門の歯科技工士さんに作成を依頼しています。
作成物の精度が高いので、つけた時のマッチングはとても良いです。
また適合精度も抜群に高いです。
さらにセラミックスは汚れが付き難いので、再び虫歯になるリスクが銀歯と比較して激減します。
デメリットはやはり金額が高いということです。
当院であればセラミックスの小さいものでも6万円かかります。
しかしそこにはそれくらいの価値があります。
今回自費治療のメリットについて語ってしまうと長くなってしまいますので、割愛して別の動画であげていきます。
話を戻すと、腕のいい歯医者さんは全ての人に必ず自費治療のメリット・デメリットを説明します。
自費の治療の内容を知らないで、保険治療をすぐに選択してはいませんか?
選択権は全て患者さんにあります。
選択肢を与えるのが僕らの仕事です。
自費治療についても説明してくれる歯医者さんは、患者さんにしっかり選択肢を与えてくれる腕の良い歯医者さんの特徴と言えるでしょう。
まとめ
最後に、今回の腕のいい歯医者さんの特徴と見分け方、行った後編の3つのポイントを振り返っていきましょう。
1つ目は麻酔に時間をかけてくれる歯医者さんです。
麻酔は時間をかけて行うことにより、患者さんの苦痛を最大限減らすことができます。
実際の時間では、麻酔は6分ほどかかります。
麻酔にしっかり時間を割いてくれる歯医者さんは、患者さん思いで、良い治療を行っています。
2つ目は初診時・治療中のしっかり資料どりをしている歯医者さん初診時・治療中の資料どりをしっかり行ってくれる歯医者さんです。
患者さんごとの病因論・治療計画・治療相談をする際に資料が必須となります。
資料どりを大切にしている歯医者さんは、患者さんのことをよく考えて勉強熱心な良い歯医者さんです。
3つ目は自費治療の説明を詳しくしてくれる歯医者さんです。
病気に対する治療方法は、一種類じゃないことが多いです。
患者さんに、治療計画を提案して治療の選択肢を伝える、保険治療・自費治療のメリット・デメリットを伝える。
そんな歯医者さんは腕のいい歯医者さんです。
皆さんも保険診療をすぐに選ぶのではなく、一度両方の説明を聞いてみて、その上で自分に一番合った方法を選ぶのが良いと思います。
今、
・歯医者さんに通っている方
・これから歯医者さんに通う方
は、今回お話した腕のいい歯医者さんの特徴と見分け方を是非参考にしてみてください。
いかがでしたか?
浅賀歯科医院は、国内最大級の歯科医院です。
医療概念は「より良い治療を、誰にも・いつでも・平等に」です。
皆さんにとって、最善となる治療をいつも考えております。
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