«  2023年11月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2023年11月28日

こんにちは、浅賀歯科医院院長の勝です。

今回、日本口腔インプラント学会の専門医の資格を持つ僕が、激安インプラントの闇についてお話ししたいと思います。

まずインプラントは、人工の歯根と呼ばれ、歯の抜けた部分の顎の骨にインプラントを入れてその上に人工の歯を固定する治療方法です。
丈夫で安定した歯を作ることができ、ご自身の歯とほとんど同じような感覚を取り戻すことができます。

現在多くの方がインプラント治療を選択するようになってきました。
入れ歯の場合、

・硬いものがうまく噛めない
・発音がおかしい

こういったトラブルがあります。
その点インプラントは、見た目が天然の歯とそっくりなだけでなく、噛むことも話すことも以前と同じようにできる治療法です。
その分価格が高いのですが、中には格安でインプラント治療を行っているところもあります。
しかし安いインプラントは大丈夫なのか、という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。


安いものには理由があります。
インプラントの手術は患者さんの人生を大きく変える治療法です。
値段には、それに関わる多くの要素があります。

今回はその要素を3つお話ししたいと思います。

安いインプラントは大丈夫なのか気になっている方は、ぜひご覧ください。
では早速いってみましょう。


【目次】
●安いインプラントは大丈夫?激安インプラントの闇
・①安いインプラント体を使用している
・②ガイドを使用せずインプラントを埋入
・③歯を安い技工所で作製している
●今日のまとめ



安いインプラントは大丈夫?激安インプラントの闇


安いインプラントで大丈夫なのか不安な方へ、激安インプラントの闇を解説します。
では最初に結論からお話ししましょう。

激安インプラントは絶対にやめてください

そもそもなぜ安いのか、そこを理解していただく必要があります。
では、激安インプラントの闇の部分である、値段の要素3つは以下になります。

・①安いインプラント体を使用している
・②ガイドを使用せずインプラントを埋入
・③歯を安い技工所で作製している

これらについてお話していきたいと思います。

①安いインプラント体を使用している


激安インプラントの闇の要素1つ目は、安いインプラント体を使用している場合です。


implant-cheap1.png
図1
出典元:歯科素材.com

骨の中に 埋入するインプラントを、インプラント体と言います。(図1)
このインプラント体はいろんなメーカーから販売されています。

お財布で例えると、ブランド物のように、高品質で価格も高額なものもあれば、100円ショップのように低価格のものもあります。
お財布の場合は価値観によって自分の好きなものを使うと良いと思いますが、インプラントは大切な体の中に入れるものです。

高額のインプラント体は世界中で治療実績があり、現在までに膨大な研究がされています。
つまり、体にとって安全で長期間持つ実績があります。
しかし、激安インプラントの場合は、ここができてないことが多いです。

また、安いインプラント体を大量に購入することにより価格を下げている場合があります。
安いインプラントが大丈夫か不安な方は、インプラントメーカーについても細かく調べるようにしましょう

ちなみに僕が行っているインプラント治療では、、

・ノーベルバイオケア製
・ジーシー製
・ストローマン製

これらを使用しています。

②ガイドを使用せずインプラントを埋入


激安インプラントの闇の要素2つ目は、フリーハンドで、ガイドを使用せずインプラントを埋入しているということです。
インプラントは現在、CT検査を行い、シュミレーションソフトにて神経や血管の位置などを考慮します。
そして最終的にどんな形の歯を入れるかを想定するなど、綿密に治療計画を立てる必要があります。

安いインプラント治療を行っている歯科医院では、骨を見て、インプラントが入りそうなところに無計画にインプラントを入れているだけのことが多いです。
結果として、

・歯が美しくない
・形が不自然すぎる
・長く持たない

こういったことが起こってしまいます。
インプラントを入れる位置を綿密にシミュレーションしてないと、必ず不幸な結果となるのです

③歯を安い技工所で作製している


激安インプラントの闇の要素3つ目は、歯を作る技工所が安いところで製作しているということインプラントで最も大切なのは、
美しく機能的で、よく噛める歯を長く持たせる

ということです。

implant-cheap2.png
画像1 

現在のインプラントの歯に使う素材は、ジルコニアというものを使用することが多いです。(画像1)

しかしこれを安い素材に変えてしまうと、

・美しさ
・耐久性
・衛生面

これらの点で、問題が起こりやすくなります。

皆さんが一世一代の決意をしてインプラント治療を行っているということは知っています。
皆さんがそのインプラントを長持ちさせたいと思います。
そのためにも、歯を作る技工所はすごく大切です。

インプラントは歯科医師・技工士の連携があって初めて完璧なものになります。

インプラント治療は歯科医師免許があれば誰でもできてしまう治療法です。
だからこそ患者さんは、どこの歯科医院で治療を受けたらいいのかが迷ってしまう部分だと思います。

インプラントは今後の人生を大きく左右する治療です。
僕達歯科医師も、それを十分理解してインプラント治療を行っています。

安いインプラントで大丈夫か不安な方は、十分注意するようにしてください。

まとめ


いかがでしたか?
今回は激安インプラントの闇の3つの要素、

・①安いインプラント体を使用している
・②ガイドを使用せずインプラントを埋入
・③歯を安い技工所で作製している

これらについてお話しました。

安いインプラントは大丈夫なのか不安な方は、必ず低価格の理由を踏まえて再検討しましょう。


浅賀歯科医院は各分野の専門医が在籍する国内最大規模の歯科医院です。
僕もインプラント専門医・歯周病認定医の資格を持っています。

インプラントでご相談の方はインスタグラムも力を入れていますので、DMをいただければと思います。
僕が必ず返信しますので、お気軽にご相談をお願いします。
また次の記事でお会いしましょう!


↓各種SNSはこちら↓



LINE

2023年11月24日

こんにちは、浅賀歯科院長の勝です。
今回はインプラント治療前に確認すること4選についてお話ししたいと思います。

インプラント治療とは人工の歯根と呼ばれるネジを体の骨に直接埋め込む手術となります。

一度入れたインプラントは骨と完全に結合するため、簡単に撤去することはできません。
そのため患者さんにとっても歯科医師にとってもインプラントを行うという決断はとても大きな決断になると思います。

ただインプラント治療を受ける前に必ず確認すべきことを行わなかったために、

「インプラントをしたけど後悔しかないです」

と相談してこられる患者さんも一部いらっしゃいます。

今回はそのような方がこれ以上増えないために、インプラント治療前に確認するべきこと4選を解説いたします。
インプラントをして後悔しかない・・・という状況にならないためにも、これから話す内容をしっかり確認しておいてください。


【目次】
●インプラントで後悔しないために治療前に必ず認すること
・①今後矯正する予定がないか
・②歯を失った原因は何か
・③使用するインプラントのメーカー
・④歯科医院と歯科医師の実績・経験
●まとめ





インプラントで後悔しないために治療前に必ず確認すること


インプラントをして後悔しかない・・・という状況にならないために、治療前に必ず確認すること4選について、これからお話したいと思います。

・①今後矯正する予定がないか
・②歯を失った原因は何か
・③使用するインプラントのメーカー
・④歯科医院と歯科医師の実績・経験

それぞれ詳しく解説いたします。

①今後矯正する予定がないか


インプラントをして後悔しかない・・・という状況にならないために、治療前に必ず確認すること1つ目は、今後矯正する予定がないかについてです。

implant-regret1.png
図1
 出典元:歯科素材.com

インプラント治療は先ほどお話したように骨にインプラントを埋入する手術です。(図1)

implant-regret2.png
図2
出典元:歯科素材.com

矯正治療は理想的な歯の位置に歯を並べて、素敵な見た目適切な噛み合わせを獲得する治療法です。(図2)

骨の中にある歯の移動を行う治療ですが、インプラント治療はもう骨にくっついてしまっているため動きません。
つまり、インプラントした後に矯正治療を行いたくてもできないことの方が多いです。

インプラント治療を行うときは今後矯正治療しないだろうかとよく自分と向き合ってから選択してください。

②歯を失った原因は何か


インプラントをして後悔しかない・・・という状況にならないために、治療前に必ず確認すること2つ目は、歯を失った原因は何かということです。
インプラントは失った歯を他の歯を傷つけることなく、再構築する夢のような治療法です。
ただインプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなってしまいます。

歯を失った原因が歯周病や噛み合わせであった場合はその部分の改善を行ってからインプラント治療を受けてください。
その改善がされていない状態でインプラントをしても今度はインプラントを失う結果になってしまいます。

③使用するインプラントのメーカー


インプラントをして後悔しかない・・・という状況にならないために、治療前に必ず確認すること3つ目は、使用するインプラントのメーカーは何を使用しているかについてです。

当院では、

・ノーベルバイオケア社
・ストローマン社

これらの世界でNo.1、2のシェア率を誇るインプラントを使用しています。

さらにもう1社あり、安心安全のものであり、、

ジーシー社

こちらは日本製のインプラントになります。

インプラント治療は入れたら終わりではなく入れてから始まります。
メンテナンスもすごく重要です。

信頼性が低いメーカーだと、途中で倒産という場合もあります。
その場合将来的に対応が出来なくなってしまいます。

インプラントには、高いインプラントもあれば、安いインプラントもあります。

これはお財布などでもいえると思います。
ブランド物のように超一流のお財布もあれば、100円ショップに売ってるようなお財布もあります。
これは100円ショップがダメということではなく、身体の中に入れるものは、研究がされていて安全性の高いインプラントを使用した方がいいということです。

インプラント治療を受ける際はよくメーカーを確認してください。
僕が使っているメーカー以外にも信頼できるメーカーはもちろんありますので、歯科医師によく相談することをお勧めします。

④歯科医院と歯科医師の実績・経験


インプラントをして後悔しかない・・・という状況にならないために、治療前に必ず確認すること4つ目は、インプラント手術を行う医院と歯科医師の実績・経験があるかという点です。

インプラント治療は歯科医師であれば誰でもできる治療です。
ただ、インプラント治療はとても難しく、歯科医院において、

・インプラント専用の医療設備
・歯科医師の十分な知識経験

これらが必要不可欠です。

インプラントには、日本口腔インプラント学会の専門医制度もあります。
そこの専門医の資格を取得しているということも重要なところと言えるでしょう。

インプラント治療は歯科医師の技量によって成功率を大きく変えてしまいます。
よく調べてから手術を受けるようにしてください。

まとめ


いかがでしたか?
今回はインプラント治療前に必ず確認すること4選の、

・①今後矯正する予定がないか
・②歯を失った原因は何か
・③使用するインプラントのメーカー
・④歯科医院と歯科医師の実績・経験

これらについてお話しました。

浅賀歯科医院は各専門医がいる国内最大規模の歯科医院です。
僕もインプラントの専門医と歯周病の認定医の資格を持っています。

インスタグラムでもDMを受け付けていますので、ぜひご連絡ください。
必ず返信します。

では次の記事でお会いしましょう。


↓各種SNSはこちら↓



LINE

2023年11月21日

こんにちは、浅賀歯科医院院長の勝です。

今回は歯を失った人が「必ず」と言っていいくらい悩む部分についてです。
歯を失った時に直面する究極の選択である、

「インプラントと入れ歯はどっちがいいの?」

という問題にお答えしていこうと思います。
今回はまず、インプラントと入れ歯のそれぞれのメリット・デメリットを比較していきたいと思います。

そしてインプラントと入れ歯、どっちがいいのか、悩んでいる方にメッセージをお伝えしたいと思います。
ぜひ最後までご覧になってください。
では早速いってみましょう。


【目次】
●インプラントと入れ歯の特徴
・インプラント
・入れ歯
●インプラントと入れ歯はどっちがいい?
●インプラントと入れ歯のメリット・デメリットの比較
・①他の歯への影響
・②治療方法
・③費用について
●今日のまとめ






インプラントと入れ歯の特徴


最初にインプラントと入れ歯、それぞれの特徴についてお話します。

インプラント


implant-dentures1.png
図1
出典元:歯科素材.com

第二の永久歯と言われているインプラントは、人工の歯根と呼ばれているものです。
歯の抜けた部分の顎の骨にインプラントを入れ、その上に人工の歯を固定する治療方法です。(図1)

そのため、丈夫で安定した歯を作ることが出ているご自分の歯とほとんど同じような感覚を取り戻すことができます。
現在多くの方がインプラント治療を選択するようになってきました。

入れ歯


implant-dentures2.png
図2
出典元:歯科素材.com

次に、入れ歯についてお話します。

入れ歯とは、失ってしまった歯の隣の歯、もしくは残っている歯に、金属の針金を引っ掛けて失った歯の部分を回復させる治療法です。(図2)
歯の失い方によって様々な形があります。

インプラントと入れ歯はどっちがいい?


インプラントと入れ歯の特徴が分かったところで、悩んでいる方に向けてどっちがいいのか結論をお伝えします。

インプラントと入れ歯でどっちがいいのか・・・
結論、入れ歯よりもインプラントが良いです!

その理由を、以下のメリット・デメリットを踏まえて詳しく解説いたします。

インプラントと入れ歯のメリット・デメリットの比較


インプラント・入れ歯のメリット・デメリットについて、以下の3つの点を比較してみましょう。

・①他の歯への影響
・②治療方法
・③費用について

どちらがいいのか、悩んでいる方に向けて詳しく解説いたします。

①他の歯への影響


インプラントの最大のメリットは、歯を失った際に他の歯を傷つけることなく、失った部分に歯を取り戻すことが可能ということです。

それに対して入れ歯は、金属のバネを他の歯に引っ掛け、失った歯を回復させるため、両隣の歯に負担がかかります
結果として両隣の歯の寿命が短くなり、さらに歯を失うこともあります

歯を失った方は、もう二度と歯を失いたくないと思います。
そんな方は、間違いなくインプラントにした方がいいです。
残りの歯を守るためのインプラント治療という点では、入れ歯よりも圧倒的に勝っているところです。

②治療方法


次は治療方向の比較についてです。
インプラントは骨の中にインプラント体を埋入する手術が必要になります。
それに対して入れ歯は、口の中の型取りをして模型を作成し、手術を行うことなく作成することが可能です。

これがインプラントの最大のデメリットと言われています。

やはり皆さん、手術が嫌だと思います。
ここでの比較は、インプラントよりも入れ歯の方が治療を受けやすいという点で勝ちだと思います。

静脈内鎮静法


しかし当院においては、インプラント手術をできるだけ快適に受けていただけるように、インプラント手術時には、全患者さんに「静脈内鎮静法」という麻酔を併用して受けていただいています。

麻酔専門の先生に、腕から麻酔薬を入れてもらい、全身管理と痛みのコントロールをしてもらいます。
それにより、手術中の痛み・記憶・不快感がほとんどありません

感覚的には、

「じゃあ、麻酔始めます」

から、

「終わりましたよ」

という声掛けで目覚める形です。
この「静脈内鎮静法」のおかげで、当院でインプラント治療を経験された方は、もし再びインプラント治療が必要になったとしてもインプラントを選択することがほとんどです。

「また、あの麻酔を使ってやってね」

と言われることもあります。

またこの麻酔は全身麻酔と違い、日帰り手術が可能です。
次の日から仕事ができるため、日常生活への復帰がすぐにできるところが人気の秘密です。

手術ということでインプラント治療が億劫になっている方は、静脈内鎮静法を併用してインプラント手術を受けていただくことをお勧めします。

③費用について


最後にインプラントと入れ歯の費用の比較です。

インプラントは基本的に自費のみの治療になっています。
金額は1本当たり40万円〜60万円程度です。

それに対して入れ歯は、保険適用のものと自費のものがあります。
当院での一本での入れ歯は、自費治療にしたとしても、8万円程度になります。
インプラントと比較すると、金額に大きな差があるかと思います。

入れ歯の方がインプラントと比較して、費用を抑えて治療を受けることが可能です。
しかしインプラントはとても高額な治療ですが、それだけ価値のある良い治療だと思っています。

まとめ


今回はインプラントと入れ歯はどっちがいいのか、そしてインプラントの特徴について説明しました。

・①他の歯への影響
・②治療方法
・③費用について

これらの点を比較してお話しました。
最後に僕からのメッセージです。
この記事をご覧になった方は、

「なんだよ!
インプラントと入れ歯とか言いながら、結局インプラントの押し売りじゃないか」

と、思った方もいるかもしれません。

僕の祖母が歯を全て失い、父が祖母にインプラント治療を行いました。
入れ歯は固いものが全噛めなくて、つらかったと話していたのを覚えています。
インプラントにしてからは、僕たちと外食をしたり、一緒に美味しい食事をとれることがとても幸せだといつも話しています。

また父にも、僕がインプラントを1本埋入しました。
自分の家族にも治療ができる、とても良い治療がインプラント治療です。

歯を失ってしまった人は、特に最初の1本目をインプラントにすることが今後の歯を失うリスクをグンと下げてくれます。

僕は歯を抜く際は、患者さんに、

・インプランがどれだけ人生を変えてくれるか
・残った歯を救ってくれるか

これらについて、情熱をもって説明しています。
もちろんインプラントにならないように自分の歯を徹底的に残すことも大切です。
歯を抜かなければならないと宣告を受けた方も、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

浅賀歯科医院は各分野の専門医が在籍する国内最大規模の歯科医院です。
僕もインプラント専門医の資格を持っています。
何かお悩みがある方はコメントをいただけると嬉しいです。

またインスタグラムにも力を入れています。
DM等でご相談いただけると必ず僕が返信いたします。
いつでもご連絡ください。

ではまた次の記事でお会いしましょう。


↓各種SNSはこちら↓



LINE

2023年11月17日

・インプラントを検討している方
・インプラントをしている方
・インプラント以外で治したいと思っている方

これだけは知っておかないと後悔します!!

こんにちは。
浅賀歯科医院院長の勝です。
今回はインプラント学会の認定医である僕が、インプラントって一体何なのかについてお話ししたいと思います。

インプラントをしている方、インプラントを検討している方、インプラントは何となく知っているけどよく理解できていない方、インプラントはよく分からないからインプラント以外で治したいと思っている方、必見の内容となっています。
是非最後までご覧になってください。

また、当ブログでは皆さんが歯科に対する正しい知識を持ってもらえるように、歯科に関する有益な情報を配信しています。
その他の記事も是非ご覧ください。

では早速行ってみましょう。

【目次】
  • インプラントとは
  • インプラント以外で治したい方に向けて考えられる治療法
    ・①ブリッジ
    ・②入れ歯
  • Q1.どんな年齢でもインプラント治療は受けられますか?
  • Q2.インプラントは何年持ちますか?
  • Q3.歯が抜けたまま放置しても大丈夫?
  • まとめ





インプラントとは


インプラントは第二の永久歯と言われています。
インプラントとは人工の歯根と呼ばれ、歯の抜けた部分の顎の骨にインプラントを入れてその上に人工の歯を固定する治療方法です。(図1)

implant-except1.png
図1
出典元:歯科素材.com

そのため丈夫で安定した歯を作ることができ、ご自分の歯とほとんど同じような感覚を取り戻すことができます。
現在、多くの方がインプラント治療を選択するようになってきました。

入れ歯だと硬いものがうまく噛めない、発音がおかしいなどのトラブルがあります。
しかし、インプラントでは見た目が天然の歯そっくりなだけではなく、噛むこと・話すことも以前と同じようにできます。

インプラント以外で治したい方に向けて考えられる治療法


以下のように、インプラント以外で治したい方に向けて考えられる治療法もあります。

ブリッジ
入れ歯

それぞれを解説していきます。

①ブリッジ


インプラント以外で治したい方に向けて考えられる治療法1つ目は、ブリッジです。(図2)

implant-except2.png
図2
出典元:歯科素材.com

ブリッジというのは歯がないところの両隣の歯を削って、橋渡しのように歯がないところを補う治療です。
橋のようなのでそのまま「ブリッジ」といいます。

これは支えになる歯に、大きな負担がかかり将来的に歯を失う原因になります。
ある大学のデータによると、ブリッジの平均使用年数は8年と言われています。
つまり平均8年で何らかのトラブルが起きると言う結論です。

ブリッジはインプラント以外の治療法として挙げられますが、デメリットも多いので医師と相談の上行いましょう。



②入れ歯


インプラント以外で治したい方に向けて考えられる治療法2つ目は、入れ歯です。(図3)

implant-except3.png
図3
出典元:歯科素材.com

入れ歯は固定するために歯がないところの両隣の歯に金属を引っ掛けて使用するようになります。
食後は毎回取り外しをして、洗浄して使用するものです。

この治療も両隣の歯に負担をかけてしまうので、噛む力は元の歯の30%程度と言われています。
入れ歯もインプラント以外の治療法として挙げられますが、ブリッジと同様デメリットも多いため、医師としっかり相談しましょう。


それに対してインプラント治療は両隣の歯を傷つけることなく、元の歯と同じように食事ができるようになります。


次に、インプラントに関する質問に答えていきます。

Q1.どんな年齢でもインプラント治療は受けられますか?


A.受けられません。

インプラント治療は成長途中にある10代もしくは20代前半の方には治療できません
ものすごく若い時期に歯を失ってしまった時には、インプラントができるまで仮の歯などを入れてもらったりしています。

時々、全身疾患がたくさんあるからできないのではないかと言われることがありますが、医師に全身の状態を聞いてからインプラント手術を行うことが多いです。
むしろ今の時代、体に何も問題ない状態でインプラントをすることの方が少ないです。

当院ではインプラント手術中に、麻酔の先生に全身の管理をしてもらって手術を行っています。
結果として、僕は手術に集中することができます。

Q2.インプラントは何年持ちますか?


A.半永久的に持ちます。

インプラントの10年から15年の生存率は上顎で約90%下顎で約94%程度です。
しかし適切な日々の歯磨き、定期的な歯医者さんでのメンテナンスを受けていれば半永久的に持つと僕は思っています。

大切なことは一度歯を失ってしまったという事実を受け入れて、もう二度と同じことを繰り返さないようにしっかり「歯ブラシ・メンテナンス」を頑張ると言うことです。

インプラントが入って「やったー!これでもう大丈夫だ!」なんてやってしまうと、せっかく入れたインプラントを再度失う結果になってしまいます。
油断せずに気をつけてください。

Q3.歯が抜けたまま放置しても大丈夫?


A.大丈夫ではありません。

歯が抜けたまま放置してしまうと、両隣の歯が倒れてきたり、噛み合っていた向かいの歯が伸びてきたりして噛み合わせが狂うことがあります。
すると、発音しにくくなったり、上手く噛めなくなって、食事の際に支障が出る他、歯と歯の間が広がって食べ物が挟まります。

結果、「虫歯・歯周病」になりやすくなって歯を失うリスクが増加します。
更に怖いことに、噛み合わせの放置により頭痛・肩こり・耳鳴りなどの不定愁訴を訴えられる患者さんもいらっしゃいます。

放置をせずにインプラント治療を是非受けてください。
インプラント治療・ダメな歯医者の見分け方はこちらをご覧ください。




まとめ


いかがでしたか?
インプラント以外で治したい方に向けて考えられる治療法と、インプラントについて説明しました。
以前よりもインプラント治療について理解が深まったかと思います。

また、最後に簡単に振り返ります。
インプラント以外で治したい方に向けて考えられる治療法は2つありました。

ブリッジ
入れ歯

インプラント以外で治したい方はよく検討していただき、不安な方はぜひ当院へご相談ください。

浅賀歯科医院はインプラント専用の手術室を持つ、国内最大規模の歯科医院です。
インプラント治療は専門医・指導医・認定医も在籍しています。
最も力を入れている分野です。

Instagramに僕の症例も載っていますので是非ご覧ください。
分からないことやお悩みがあればInstagramのダイレクトメールでお待ちしております。
是非相談してください。


↓各種SNSはこちら↓



LINE


2023年11月14日

インプラントは一度したら動かせない!一生に関わるので、やる前の方必見!

こんにちは。
浅賀歯科医院院長の勝です。
今回は「インプラントの名医の見分け方4選」についてお話ししたいと思います。


インプラント治療は、体の中に異物である人工の歯根を入れる手術となります。

インプラントは一度体の中に入れてしまうと、二度と動かすことはできません。
歯科医師であれば誰でもインプラント治療を行うことができます。
しかし、インプラント治療はとても難しく、専門的な知識・技術・経験が必要不可欠です。


安易にインプラント治療を行っている歯科医師もいるのが事実です。
インプラント治療は歯を失ってしまった人にとってはとても素晴らしい治療ですが、専門ではない歯医者のインプラント治療を受けてしまうと、見た目も美しくなく長く持たないこともあります。
せっかくなら名医の歯科医師にインプラント治療を行ってほしいですよね。


では、今回は「インプラントの名医の見分け方4選」についてお話ししたいと思います。


インプラント治療を受ける人、これから受けようと思っている人にとっては必見の記事となっています。
また、歯医者だから言える真実をお話ししますので是非最後までご覧になってください。


では早速行ってみましょう。


インプラントの名医の見分け方
・①専用の手術室の有無
・②歯科用CTの有無
・③ガイド使用の有無
・④価格が安すぎるかどうか
まとめ




インプラントの名医の見分け方



インプラントの名医の見分け方は以下の4つがあります。


専用の手術室の有無
歯科用CTの有無
ガイド使用の有無
価格が安すぎるかどうか


それぞれを詳しく解説していきます。


①専用の手術室の有無


インプラントの名医の見分け方、1つ目は「インプラント専用の手術室がある歯医者」です。
インプラント治療は骨を露出して行います。
歯を隣で削っているような環境では感染対策が不十分です。


ドラマで大きな手術が同じ部屋で行われているのを見たことがないですよね?
手術の基本は徹底した滅菌、消毒などの環境管理です。
手術室の空気から全てを管理して行うことがインプラントの成功のための必須条件となります。


インプラント治療を行う場合は、専用の手術室があるかどうかを確認しましょう。


②歯科用CTの有無



インプラントの名医の見分け方、2つ目は「歯科用CTがある歯医者」です。
インプラント治療をする際は、レントゲンではなくCTが必要不可欠です。
CTを撮ることにより、神経の状態・骨の状態・残っている歯の状態が分かります。


昔はCTを撮らずにインプラント治療をすることがあったようですが、安全に行うためにはCTでの検査、診断は必須となります。
インプラント治療を行う場合は、歯科用CTがある歯医者さんへ行きましょう。


③ガイドの使用の有無



インプラントの名医の見分け方、3つ目は「ガイドを使用する歯医者」です。
インプラント治療は最終的にどういう被せ物を入れるかによって、インプラントの入れる位置が異なります。


現在、インプラントはコンピューター上で入れる位置をシミュレーションします。(図1)


implant-good-doctor1.png
図1


インプラントの位置が決まったらガイドを発注します。
これがガイドです。(図2)


implant-good-doctor2.png
図2


このガイドを手術の時に患者さんのお口にはめて、赤丸の穴にドリルを通して手術することで、シミュレーション通りの位置にインプラントを入れることが可能です。
また、当院ではXガイドを使用しています。


Xガイドというのはリアルタイムナビゲーションシステムで、最新のインプラントガイド手術です。
内容は少し難しいので、関連動画(https://www.asakaimplant.com/x-guide/)をご覧ください。
興味のある方は是非ご覧ください。


インプラントは診断した位置に正確に入れることが非常に重要です。
フリーハンドで行う場合もありますが、ガイドは全ての症例で必要なものです。
ガイドを使用していない歯医者は十分に気をつけましょう。


④価格が安すぎるかどうか



インプラントの名医の見分け方、4つ目は「安すぎるインプラント治療を提供していない歯医者」です。
インプラントは自費治療になりますので、歯医者によって費用が異なります。


インプラントの手術にかかる費用としては、以下のものがあげられます。


・麻酔代(麻酔専門の歯科医師による手術中の全身管理)
・手術室費
・滅菌消毒費(手術で使用する器具の消毒など)
・インプラント本体の費用
・その他使用する材料費
・被せ物の費用
・お薬代 など


このように多くのところに費用がかかります。
そのためインプラント治療は高額な治療となります。


また、インプラントといっても様々なメーカーがあります。
メーカーによっては高いインプラントもあれば、安いインプラントもあります。
高いインプラントは膨大な研究の結果によって安全性が確立されているインプラントです。


インプラントは体の中に異物を入れる治療です。
僕の考えとしては、体の中に入れるインプラントは最高品質のものを提供したいと考えています。
そうすることで長期間、患者さんの体の中で安定すると考えています。


このインプラント治療が安すぎる場合は、どこかの費用が削られている可能性が高いです。
インプラント治療を受ける際はこの「メーカー」というものを気にしてみると良いでしょう。


まとめ



今回はインプラントの名医の見分け方4選についてお話しさせていただきました。


インプラント専用の手術室がある歯医者


インプラント治療は隣で歯を削っているような環境ではできるような手術ではありません。
専用の滅菌消毒環境が行き届いた手術室が必要です。


歯科用CTがある歯医者


インプラント治療は三次元的な診断が必要になるのでCTが必須となります。


ガイドを使用する歯医者


現在の歯科医療はデジタル化が非常に進んでいます。
インプラントをフリーハンドで行う時代は終わりました。


安すぎるインプラント治療を提供していない歯医者


インプラントの手術を行うためには多くの費用がかかります。
当然手術費も高額となります。


大切な体に異物を埋め込む手術です。
安易に安すぎる手術を受けないようにしてほしいです。
インプラント治療は素晴らしい治療ですが、一度手術してしまうと、再手術しないとインプラントは撤去できません。


また、インプラントを一生持つと思っている方もいますが、インプラントは必ずしも一生持つわけではありません。
長持ちさせるためには良い歯医者さんで治療を受けるようにしてください。


いかがでしたでしょうか?
インプラントの名医の見分け方がよく理解できたかと思います。


浅賀歯科医院は国内最大規模の歯科医院です。
インプラント治療は30年以上の実績があります。
常に最新システムを導入し、患者さんにより良い医療を提供しようと考えています。


インプラントでお悩みがある方、これからインプラント治療を考えている方は是非相談してください。
InstagramのDMを送っていただければ、僕が直接返信します。
今後も皆様にとって歯科に関する有益な情報を配信していきます。


↓各種SNSはこちら↓



LINE


2023年11月10日

こんにちは。
浅賀歯科医院・院長の勝です。
今回は日本歯周病学会の認定医の資格を持つ僕が、国民の約80%が罹っていると言われる生活習慣病の1つである歯周病が治らない4つの原因についてお話しします。

歯周病はなぜ治らないのか知りたい人は必見の内容です。
特に4つ目は非常に重要です。
是非最後までご覧になってください。

このブログは皆様のお口の健康を守るために、普段なかなか知ることができない真実をお話しいたします。

歯周病を治すのは非常に難しいです。
生半可な覚悟でこの記事は見ない方が良いかもしれません。
では、歯周病はなぜ治らないのか、治らない原因4選について解説していきます。


【目次】
  • 歯周病はなぜ治らない?4つの原因を解説
    ・原因①適切な歯磨きをしていない
    ・原因②適切な歯磨き粉を使用していない
    ・原因③適切な歯ブラシを使用していない
    ・原因④定期的に歯医者さんへ行っていない
  • まとめ





歯周病はなぜ治らない?4つの原因を解説


まず結論です。
歯周病はなぜ治らないのか、その原因には以下の4つがあります。

・原因①適切な歯磨きをしていない
・原因②適切な歯磨き粉を使用していない
・原因③適切な歯ブラシを使用していない
・原因④定期的に歯医者さんへ行っていない

では、それぞれ詳しく解説していきます。

原因①適切な歯磨きをしていない


歯周病はなぜ治らないのか、その原因の1つ目は「適切な歯磨きをしていない」です。
私は毎日3回、毎回10分以上磨いていますという人もいるでしょう。

重要なことを言います。
「磨いている」と「磨けている」は全く別物です。
つまりどんなに時間をかけて磨いていても、適切な歯の磨き方ができていなければ歯周病は治りません。

歯周病の方にお勧めの歯の磨き方は「バス法」です。(図1)

periodontitis-not-cured.png
図1

歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当てて、歯周ポケットの中に毛先を入れて細かく優しく磨く方法です。
歯周ポケットの中を掃除できることと歯肉のマッサージ効果があります。
このバス法で1つ1つの歯を小刻みに丁寧に磨き上げてください。

歯周病の人はこの磨き方で丁寧に磨くことで、ようやく歯を磨けていると言えるようになります。
今日から鏡を見ながら是非実践してみてください。

原因②適切な歯磨き粉を使用していない


歯周病はなぜ治らないのか、その原因の2つ目は「適切な歯磨き粉を使用していない」です。
歯磨き粉にはさまざまな種類があります。
歯周病の人が虫歯の人用の歯磨き粉を使用しても全然効果がありません。

歯周病の人は歯肉の炎症を防いでくれたり、出血を防いでくれたり、口腔内に浮遊している歯周病原菌を殺菌してくれるような歯磨き粉がお勧めです。
僕はLIONから出ている「SP-Tジェル」をお勧めしています。(写真1)

periodontitis-not-cured2.png
写真1


詳しくはYouTubeに動画あげていますので、そちらも是非ご覧ください。





原因③適切な歯ブラシを使用していない


歯周病はなぜ治らないのか、その原因の3つ目は「適切な歯ブラシを使用していない」です。
歯ブラシも無限に種類がありますが、歯周病の人は先ほど話をしたようにバス法という歯と歯茎の境目をマッサージするように磨きます。
歯ブラシが適切でなく、硬かったりすると歯茎を傷つけてしまいます。

歯ブラシは柔らかめのものをお勧めします。
僕はピセラの「P-20M」を猛烈に勧めています。(写真2)
10年以上も僕はこれを使っています。

periodontitis-not-cured3.png
写真2

こちらも詳しくはYouTubeに動画をあげていますので、そちらも是非ご覧ください。






原因④定期的に歯医者さんへ行っていない


最後は超重要です!
歯周病はなぜ治らないのか、その原因の4つ目は「定期的に歯医者さんへ行っていない」です。
いや、行ってるに決まってると思いましたか?

実は違います。
皆さん割と重症化してから来てしまっています。
歯周病は痛みなくどんどん進行していきます。

みんな、あれ?歯が動く?最近歯磨きのときに出血があるな?と思ってもまあ痛くないし、頑張って歯を磨けばまた治るかな?と思ってしまっています。
違います!
以前YouTubeで解説ましたが、絶対に歯石は自分では取れません。






なので皆さん自分に問題がないと思っていても、痛みがなくても、また出血がなくても今すぐ歯医者さんへ行ってください!
そして3ヶ月に1度のメンテナンスを受けるようにしてください。

歯周病は重症化してから治すのは非常に難しいです。
お金も時間もかかります。

また、治療が一度完了しても、生活習慣病である歯周病は治癒という状態には至りません。
同じ生活習慣病である肥満と同じです。
頑張って痩せても気を抜くとまたリバウンドしますよね。

歯周病も全く同じです。
治療が終わっても油断せずに歯医者さんへメンテナンスのために通い続けてください。
非常に大切なことです。


まとめ


いかがでしたか?
歯周病はなぜ治らないのか、その原因は

・①適切な歯磨きをしていない
・②適切な歯磨き粉を使用していない
・③適切な歯ブラシを使用していない
・④定期的に歯医者さんへ行っていない

この4つでした。
皆さんしっかり理解できたかと思います。

浅賀歯科医院は各分野の専門医が在籍する国内最大規模の歯科医院です。
僕も歯周病学会の認定医を取得しています。

歯周病やインプラントでお困りの方はYouTubeのコメントやインスタグラムのダイレクトメールもお待ちしております。
僕が直接、必ず返信します!
いつでもご相談ください。


↓各種SNSはこちら↓



LINE


2023年11月 6日

こんにちは。
浅賀歯科医院院長の勝です。
今回は歯の神経の治療、根管治療の上手い歯医者の選び方4選についてお話ししたいと思います。


歯の神経の治療でどんな歯科医院に行ったら良いか分からない人、多いですよね。
歯の神経の治療こそ、歯科医院選びが非常に重要です。
それを解決できるように、今回はこの記事を作成しました。


まず歯の神経の治療である、根管治療とは一体何なのかをお話ししたいと思います。
その後、根管治療の上手い歯医者の選び方について、詳しく解説していきます。


【目次】
  • 根管治療とは
    ・①抜髄
    ・②感染根管治療
  • 根管治療の上手い歯医者の見分け方
    ・①ラバーダム防湿
    ・②マイクロスコープ
    ・③歯科用CT
    ・④外科手術の可否
  • まとめ





根管治療とは


まず、歯の神経の治療を「根管治療」と言います。
根管治療には以下の2つの治療があります。

抜髄
感染根管治療

それぞれを詳しく解説していきます。

①抜髄


根管治療は虫歯が神経まで到達している時、抜髄という治療を行います。(図1)

root-canal-treatment2.pngのサムネール画像のサムネール画像
図1

これは根管内を歯科医師が最初に触る治療となります。
この治療の成功率は約90%程度(世界平均)と言われています。
100%ではないのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、根管は形態がとても複雑で、更に人によって異なるため、非常に治療が難しく、歯科医師の技量によっても成功率は異なってきます。
また、細菌を除菌するために消毒の薬を入れますが、歯の神経は根管内を無数の網目状に走っていて、その隅々に至るまで除菌を完全に果たさなければなりません。

虫歯が神経にまで到達しているときに行う抜髄はとても難しい治療です。

②感染根管治療


次に、先程の抜髄という根管治療がうまくいかなかった場合、歯の根っこの先に根尖病変という病気ができます。(図2)

root-canal-treatment1.pngのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
図2

これが進行すると歯茎にニキビのような物ができたり、潰れたりを繰り返すことがあります。
重度になると、歯茎がパンパンに腫れてしまうこともあります。
一度根管治療が行われている歯に再び根管治療を行うことを「感染根管治療」と言います。

これは一度歯科医師が根管内を治療した後に行うため、治療の難易度は更に上がります。
一度抜髄をして神経を抜いているため、根管内は細菌で溢れています。
そのため根の先に病気ができている状態です。

つまり、最初の状態よりも更に悪化しています
その状態の細菌の除去を行う感染根管治療の成功率は約60%程度(世界平均)と言われています。
今回説明した抜髄も感染根管治療も重要なことは根管内の感染・細菌をゼロに限りなく近づけることです。

この大前提を理解した上で、どういった歯医者さんを選べば成功率が上がるのかをこれから4選話していきたいと思います。

根管治療の上手い歯医者の選び方


根管治療の上手い歯医者の選び方には4つのポイントがあります。

ラバーダム防湿
マイクロスコープ
歯科用CT
外科手術の可否

それぞれを詳しく解説していきます。

①ラバーダム防湿


根管治療の上手い歯医者の選び方の1つ目は「ラバーダム防湿をしているかしていないか」です。
先ほど話したように、根管治療は根管内の細菌を限りなくゼロに近づけることが重要です。

ラバーダム防湿をしていないと唾液が根管内に侵入してしまいます。
唾液の中には多くの細菌がいます。
つまり細菌も根管内にどんどん侵入していることになります。

結果として根管治療は必ず失敗します。
皆さんはラバーダム防湿無しでも一度は痛みが取れるので、治ったと勘違いしてしまうのです。
しかし、唾液と一緒に根管内に侵入した細菌は徐々に繁殖していきます。

数年後に再発し、失敗となるのです。
ラバーダム防湿をしないで根管治療を行うのは歯科医師が病気を作っているようなものです。

ラバーダム防湿をしていない歯医者はヤブ医者の可能性が考えられるため、根管治療は受けないことをお勧めします。

②マイクロスコープ


根管治療の上手い歯医者の選び方の2つ目は「マイクロスコープがあるかないか」です。
一昔前の根管治療は手探りで行うものと歯科学生の教科書にも書いてありました。
しかし、現在はマイクロスコープの普及により、実際に目で見て根管内の感染の状態が分かるようになりました。

また、複雑な根管の形態も目で見ることができるようになりました。
今まで手探りでは分からなかった小さな根管が観察できるようになりました。
これにより根管治療の成功率は格段に上昇しました。

現在の根管治療において、マイクロスコープは必須と言えるでしょう。
マイクロスコープがない歯医者はヤブ医者の可能性があるため、注意が必要です。

③歯科用CT


根管治療の上手い歯医者の選び方の3つ目は「歯科用CTがあるかないか」です。
根管内はとても複雑な形態をしていて、それを全て把握するには三次元的に根管内の状態を記録できる歯科用CTが必須です。

レントゲン写真では二次元の状態しか分からないため、根管が大体どんな形をしているのか程度しかわかりません。
歯科用CTは根管内を知るために重要と言えるでしょう。

そのため、歯科用CTがない歯医者はヤブ医者の可能性があるため、事前にHPなどでチェックしておきましょう。

④外科手術の可否


根管治療の上手い歯医者の選び方の4つ目は「外科手術ができるかできないか」です。
最初に述べたように感染根管治療の成功率は約60%程度です。
ここで治療がうまくいかない場合は歯を抜かなければいけません。

しかし、抜歯の前にできる手段が1つだけあります。
これは「歯根端切除術」です。
これは歯の根の先にある、病変と歯根を一気に外科的にとってしまう画期的な方法です。

こうすることで感染根管治療の成功率、つまり手術の成功率は約60%から約94%まで跳ね上がります。
この手術は歯科用CTでよく検査をしてからマイクロスコープ下で行う手術となります。
マイクロスコープを使用していない手術は成功率がグンと下がります。

歯の保存を第一に考えるのであれば、歯根端切除ができる歯医者さんにいきましょう。

まとめ


根管治療には抜髄と感染根管治療があるというお話をしました。
根管治療は根管内の感染・細菌を限りなくゼロに近づける治療です。
根管治療の上手い歯医者の選び方は4つあります。

ラバーダム防湿をしている歯医者

これがないと肝心の細菌の侵入は防げません。

マイクロスコープがある歯医者

根管治療を手探りで行う時代は終わりました。

歯科用CTがある歯医者

これがないと根管内の状態を正確に把握することはできません。

外科手術ができる歯医者

根管治療が上手くいかなくて悩んでいる方、これは抜歯前の成功率が高い最後の手段です。
抜歯の前に是非一度ご相談ください。

いかがでしたでしょうか?
今回は相談が非常に多かった根管治療についての解説を行いました。
根管治療は患者さんが何をされているか理解し難いため、質問が多かったのかと思います。

何か質問があればコメントをお待ちしております。
今後も皆様にとって歯科に関する有益な情報を配信していきます。



↓各種SNSはこちら↓



LINE




画像引用元
2023年11月 2日

あさか通信11月号を掲載しました!
下記からダウンロードできます。どうぞご覧ください!

歯周病が原因で認知症のリスクが上がる?
あさか訪問通信R5.11.pdf

2023年11月 1日

こんにちは。
浅賀歯科医院院長の勝です。
今回はインプラントをこれからするか悩んでいる人、また、インプラント治療を既に受けている人にインプラント治療がお口の中で長期間安定するために大切な情報をお話しします。

ズバリ「インプラント治療はやめたほうがいい人4選」です。
今回の4選に当てはまってしまっていて、既にインプラントをやらなきゃよかったと後悔している人もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫です、任せてください。

そんな人もこれからどうしていけば良いか、具体的なアクションプランをお話ししていきたいと思います。
ただ、4つ目に当てはまる人は絶対にインプラントはやめたほうがいいと僕は思っています。
是非最後までご覧ください。

では、まだインプラントを検討されている方は、インプラントはやらなきゃよかったと後悔する前に、これから解説する内容をしっかり理解しておきましょう。


【目次】
  • インプラント治療はやめたほうがいい人4選
    ・①タバコを吸っている人
    ・②若者(10代〜20代)
    ・③重度歯周病の人
    ・④歯科医師の指示を守らない人
  • まとめ





インプラント治療はやめたほうがいい人4選


インプラント治療はやめたほうがいい人は以下の4つにあてはまる方です。

タバコを吸っている人
若者(10代〜20代)
重度歯周病の人
歯科医師の指示を守らない人

ではそれぞれ解説していきます。

①タバコを吸っている人


インプラント治療はやめたほうがいい人、1つ目は「タバコを吸っている人」です。
喫煙はインプラントに悪影響を及ぼすという論文は世界中に存在しています。
なぜやめたほうがいいのかいくつか説明していきます。

タバコの煙に含まれる一酸化炭素には酸素の供給を妨げる働きがあります。
また、ニコチンは血管を収縮させる作用があります。
そのため血行が悪くなり、インプラント周囲の歯茎に十分な酸素・栄養が行き届きにくくなります

結果としてインプラント周囲の歯茎の健康を保つことができずにインプラントが長期間安定しにくくなります。
インプラント治療を検討されている方、インプラント治療を行う予定の方は禁煙をお勧めします。

「そんなこと簡単に言うな、タバコは体に悪いなんて知っている、禁煙にチャレンジして、電子タバコに変えたんだぞ!」という声が聞こえてきます。
気持ちは分かりますが、電子タバコに変えても全く意味はありません。
きっぱり禁煙することをお勧めします

インプラント治療は非常に高額な治療です。
あなたの人生をより良くするために、僕たちもインプラント治療を行っています。
これをきっかけに禁煙外来を受診してみてください。

あなたの将来の健康のためです。
是非頑張ってください!

②若者(10代〜20代)


インプラント治療はやめたほうがいい人、2つ目は「若者(10代〜20代)」です。
若い人、特に10代20代の方、インプラントは骨に直接人工物を入れる治療となります。
成長時期である人にインプラントを入れてしまうと、体の骨の成長に合わせてインプラントが動かない可能性が高いです。

結果としてインプラントによる良好な機能や美しさを保てなくなる可能性があります。
時々、若い人が事故などで歯を失ってしまい、インプラント治療を相談されることがありますが、必ずこの話をお伝えします。

また、インプラントは実は一度入れたからといって、一生持つものではありません。
その為ある意味、体の中にある期間が少しでも短い方が良いです。
20代の人であれば、今の時代では約60年以上もインプラントをお口の中で良好に保たなければいけません

もちろん定期的なメンテナンス、口腔ケアからしっかりできていれば大丈夫ですが、そう言ったことも含めて、若い人はインプラント治療の際は歯科医師に相談してから行うようにしてください。

③重度歯周病の人


インプラント治療はやめたほうがいい人、3つ目は「重度歯周病の人」です。
インプラントの最終の歯の部分は、人工物になるためにインプラントは絶対に虫歯にはなりません。
しかし、インプラントは天然歯と同じように骨と歯茎に支えられています。

そのため歯周病と同じようなインプラント周囲炎という病気にかかるリスクがあります。
歯を失う理由は当然歯周病が原因です。
その失った部分にインプラントを入れる為、インプラント周囲炎により今度はインプラントを失う結果になる可能性があります。

重度歯周病の人は徹底的な歯周治療をインプラント前に行うことが重要です。
また、歯周病は完治する病気ではないのでインプラント治療後も、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。

それさえ守っていただければ重度歯周病の人もインプラント治療が可能です。

④歯科医師の指示を守らない人


インプラント治療はやめたほうがいい人、4つ目は「歯科医師の指示を守らない人」です。
今の歯科治療は患者さんのご希望を最優先して、治療を提供することが多いです。

僕も患者さんが来院されたら必ずカウンセリングを行い、患者さんの希望をしっかり聞いた後に治療計画をいくつか提案し、患者さんにあった最善の方法を行うようにしています。

つまり、治療を決めるまではある意味患者さんが主導となります。
しかし、いざ治療が始まると僕たち歯科医師側の指示はしっかり守っていただきます。
特にインプラント治療は患者さんと歯科医師双方の協力があって初めて成功、長期安定が見込めます

どんなに素晴らしい技術を持った先生であっても、患者さんが先生の指示を守らないと失敗に終わってしまうこともあります。
結果として患者さんも歯科医師も不幸になってしまいます。

手術前の行動や手術後の「服薬」「歯の磨き方」「禁煙」「メンテナンスにしっかりくる」など、患者さんが頑張らなくてはいけないことが多いのは事実です。
しかし、全ては患者さんのお口の健康を守り抜きたいという思いがあります。

だからこそ僕たち歯科医師の指示は守っていただきたいです。
それができない患者さんは治療を断らせていただく場合もあります。
あなたのインプラントなどを長期間守り抜くためです。

是非一緒に頑張りましょう!

まとめ


今回はインプラント治療はやめたほうがいい人について解説しました。

タバコを吸っている人
若者(10代〜20代)
重度歯周病の人
歯科医師の指示を守らない人

この4点に当てはまる人はインプラント治療を行ってはいけません。

インプラントなんてやらなきゃよかったと後悔する前に、自分がこの4点に当てはまっていなかいか確認しておきましょう!


浅賀歯科医院は各分野の専門医が在籍する国内最大規模の歯科医院です。
僕も歯周病の認定医の資格とインプラント専門医の資格を取得しています。

歯周病、インプラントで悩んでいる方、インスタグラムで連絡をくだされば僕が直接返信いたします。
ご相談お待ちしています。


↓各種SNSはこちら↓



LINE

« 2023年10月 | メイン | 2023年12月 »

Archives

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
浅賀歯科医院

浅賀歯科医院
理事長 浅賀 寛

www.asakaimplant.or.jp

当院では「よりよい歯科医療を、誰でも、いつでも、平等に」という理念のもと、虫歯の治療や矯正などの歯科一般、歯周病治療、失ってしまった歯を取り戻すインプラント、歯科ドックなどの予防歯科、そしてご自宅への訪問歯科などの治療を行っております。