オールオン4とは?デメリットとメリットについて詳しく解説!
こんにちは。
浅賀歯科医院院長の浅賀です。
今回は「オールオン4とは?メリットやデメリットは何?」についてお話しします。
オールオン4はインプラントの治療になりますが、一体どんな治療なのか知らない方が多いのではないでしょうか。
以前オールオン4に関する動画を出した際にたくさん質問をいただいたので、お答えしていきたいと思います。
ではオールオン4とは何のか、メリット・デメリットや費用について解説していきます。
【目次】
●オールオン4治療とは
●オールオン4治療の対象者
●オールオン4治療のメリット
●オールオン4治療のデメリット
●オールオン4治療の費用
●まとめ
オールオン4治療とは
オールオン4とはインプラントを4本使用して12本の歯をネジで固定するインプラントブリッジの治療です。 日本でもこの治療が行えるのは一握りくらいの特殊な治療法です。 オールオン4コンセプトは1990年代にポルトガルのドクターパウルマロという先生が開発した治療法です。 僕もこの治療法を勉強しにポルトガルまで行きました。 パウルマロ先生から直接レクチャーを受けてこのオールオン4治療を習得しました。 「インプラントの数がたった4本で大丈夫なの?」と不安になる方もいると思います。 しかし、椅子などを想像すればわかるように何かを支える時には足が4本あれば十分です。 同じようにインプラントも最低本数の4本があれば十分安定するということです。オールオン4コンセプトのレントゲン画像は基本的に斜めのインプラントが奥に2本、前歯に真っ直ぐのインプラントが2本というものです。
これによって初めて4本のインプラントで12本の歯を作ることができます。(画像1)

画像1
たまにオールオン4を謳っている全く違うものがあります。
オールオン4を受ける際には注意してください。
オールオン4治療の対象者
オールオン4治療の対象となる条件には2パターンあります。 ①歯が全くない人②ほとんど全ての歯を抜かなければいけない人
ではそれぞれ説明していきます。
①歯が全くない人
オールオン4の対象となる条件1パターン目は「歯が全くない人」です。例えば、写真1のように総入れ歯を使用していて全く安定せず食事ができない人です。
写真1
②ほとんど全ての歯を抜かなければいけない人
オールオン4の対象となる条件2パターン目は「ほとんど全ての歯を抜かなければいけない人」です。
例えば写真2のように歯周病が原因でほとんど全ての歯がぐらぐらしてしまっている人や、虫歯が原因でほとんど全ての歯がボロボロになってしまっている人です。

写真2
ほとんど全てと言ったのは残せる歯が数本あった場合もオールオン4コンセプトは歯を戦略的に抜いて行うことがあるからです。
例えば、一本の健全な歯を残してインプラント治療を他の部位全てに行うことより、歯をあえて抜いてオールオン4治療を行うことにより見た目も美しく、長期的に安定したお口の中を維持することが可能だからです。(写真3)

写真3
そんな人たちに行うオールオン4治療は間違いなく人生を変えます。
オールオン4治療のメリット
オールオン4治療のメリットには3つあります。 ①手術日に即日歯が入る②見た目が美しい
③固定式である
ではそれぞれを説明します。
①手術日に即日歯が入る
オールオン4治療のメリット1つ目は「手術日に即日歯が入る」ことです。 通常インプラントは体に入ってから骨とインプラントがくっつくのを4ヶ月程度待ちます。 その後、インプラントに歯をつけるため治療期間が長いです。 しかし、オールオン4は特殊な方法でインプラントを体に入れてから即日その歯にインプラントを固定します。 そのため1日で人生が劇的に変わります。②見た目が美しい
オールオン4治療のメリット2つ目は「見た目が美しい」ことです。 オールオン4は全ての歯を同時にセットできるため、歯の形、色、笑った時の見え方、歯並びと全てが歯科医師でコントロールできるため患者さんごとに最も美しい状態を作り上げるオーダーメイドの治療となります。 僕は患者さんの年齢、顔の形、笑った時の見え方なども総合的に判断して歯を入れるようにしています。(写真4)
写真4
また上物はジルコニアという人工のダイヤモンドを使用します。
これにより、今までのプラスチックの上物とは異なり水を吸ったり、削れていったりしないので、入れた上物は長期的に安定します。
③固定式である
オールオン4治療のメリット3つ目は「固定式である」ことです。 固定式のためなんでも食べられるようになります。 また入れ歯と比較して上物の大きさが小さいので、発音などもはるかに使いやすくなります。 当院ではクリーニングの際には外して異常がないかを確認しますが、普段はつけたまま歯ブラシで十分清掃することが可能です。オールオン4治療のデメリット
オールオン4治療にはデメリットが2つあります。 ①外科手術が必要②治療費が高額
ではそれぞれを説明します。
①外科手術が必要
オールオン4治療のデメリット1つ目は「外科手術が必要」であることです。皆さん、手術はいやですよね?
当院ではできるだけ手術の痛み・不快感がなくなるように全症例で麻酔医による静脈内鎮静法をかけてもらっています。
そのため手術中の記憶や痛みはほとんどありません。
②治療費が高額
オールオン4治療のデメリット2つ目は「治療費が高額」であることです。オールオン4は現在、保険適用外治療となります。
インプラントを4本入れて12本の歯をジルコニアにて回復するため治療費は高額となります。
オールオン4治療の費用
オールオン4治療の費用ですが、以下の通りになります。 ・片顎(上顎か下顎) 手術費用:約200万円 上物費用:約200万円 合計:約400万円
・全顎(上顎と下顎)
合計:約800万円
このようにとても高額な治療となりますが、これ以上の価値を提供できる自信があります。
またデンタルローンなどを使用し治療を受ける方も多いです。
まとめ
オールオン4は4本のインプラントを使用して12本の歯をネジで止めて固定するインプラントブリッジの治療法です。 歯を全て失ってしまった人、ほとんど全ての歯を残すことができない人に行う治療です。 オールオン4治療のメリットは以下の3つです。 ①手術日に即日歯が入る②見た目が美しい
③固定式である
またデメリットには以下の2つがあります。
①外科手術が必要
②治療費が高額
デメリットもありますが、それ以上の価値を提供します。
オールオン4は全然食事ができない人、人前で笑うことができない人、そんな人の人生を劇的に変える治療法です。
歯科医師として、皆様の人生に大きく関われることに誇りを持って治療しています。デメリットよりもメリットの方が圧倒的に上回るので、ぜひご検討いただければと思います。
浅賀歯科医院は各専門医が在籍する、国内最大規模の歯科医院です。
僕もインプラント専門医、歯周病の認定医の資格を持っています。
何か心配な点などありましたら、Instagramのダイレクトメールでご相談お待ちしております。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
さよなら。
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