銀歯とセラミックどっちがいい?選ぶべき治療を徹底解説!
こんにちは。
浅賀歯科医院・院長の勝です。
今回は銀歯とセラミック、どっちがいいのかについてお話しします。
この記事を見てくださった皆さんは、明日から歯科治療で保険診療の銀歯を選ぶのはやめるでしょう。
それくらい人生を変える内容になっています。
是非最後までご覧ください。
それでは銀歯とセラミックでどっちがいいのか、解説していきます。
【目次】
●銀歯とセラミックどっちがいいのか
●保険治療の罠
●銀歯とセラミックの比較
・①型取り
・②補綴物
・③接着剤
●銀歯がセラミックよりも高くなる理由
●まとめ
銀歯とセラミックどっちがいいのか
今回はわかりやすいように、銀歯とセラミックの治療を比較してお話ししていきます。銀歯とセラミックでどっちがいいのか、結論から言うとセラミック一択で、銀歯を選んではいけません。
また、歯科医師が家族に治療する際に銀歯で治療する人もいません。
保険治療と自費治療のメリット・デメリットをよく理解している人は絶対に選択しないと言うことです。
「どうしてそんなことをするの?」
「どうせお金があるからしょう?」
「別に奥歯まで見えないし、白くする必要ないでしょう」
こういった風に思いませんか?
お気持ちはわかります。
これはお金どうこうではなく、保険治療・自費治療をよく理解しているからです。
保険を使って銀歯にする方が、セラミックにするよりも遥かにお金がかかります。
嘘つけと思いましたね?
この話は後ほど詳しくさせていただきます。
保険治療の罠
現在の歯科治療はインプラントか矯正治療のような特殊な治療以外は全て保険適用です。 それを聞くと素晴らしいと思うのと同時に、保険が効くなら保険で治療を受けたいと思うのが普通かと思います。 しかし、ここには大きな罠があります。 まず国が決めた材料・治療方法を守らなくてはいけません。 僕は歯科医師になってもうすぐ10年程度になりますが、日本の保険治療の制度はほとんど変化がありません。 逆に聞きますが、今の時代で10年間ほとんど変化しないものがありますか? 例えばiPhoneですが、とんでもない進化を遂げていますよね。 それくらい時代は流れているにも関わらず、歯科保険治療はほとんど変化がありません。ずっと同じ材料・治療方法を守って治療しています。
対して自費治療は、歯科医師の判断で最新の材料・治療方法を選択することができます。
海外では本当にすごい効果が証明されている薬・制度が高いとされている材料・十度歯周病患者さんへの夢の再生治療など、僕たちの判断でいいものを余すことなく使用して治療することが可能です。
世界レベルの学会・論文などで良いと評価されているものなので、当然治療結果は良く、長期的にも良好です。
銀歯とセラミックの比較
虫歯が1つできてしまった時の銀歯の治療とセラミックの治療を比較してみましょう。 まず虫歯ができた時には虫歯の除去を行います。 ここには保険も自費もありません。 この先から保険と自費で差がでてきますので、3つの点で比較していきましょう。 ①型取り②補綴物
③接着剤
ではそれぞれ比較していきます。
①型取り
銀歯とセラミックの違い1つ目は「型取り」です。虫歯を取り切って、神経の保存が可能であれば、型取りに移ります。
ここでの型取りは保険診療の銀歯であればアルジネートと寒天というものを使用します。(写真1)

写真1
これは食品の寒天と同じ海藻からできています。
寒天の素材は体に安心安全な材料ではありますが、その性質上、時間の経過や少しの温度変化により変形しやすく、ちぎれやすいと言う欠点があります。
また、精度が低いため、詰め物や被せ物に隙間や段差が生じることがあります。
その結果、短い期間で虫歯になり、詰め物が外れてしまったり、歯周病が進行してしまったりというリスクになります。
自費治療のセラミックではシリコン素材を利用した型取りを行います。(写真2)

写真2
シリコン素材は変形することがほとんどなく、ちぎれにくい材料です。
さらに診療コストと時間に制限がないため、歯肉圧排という歯と歯肉の間に糸を入れ、境界線を明瞭にできるテクニックを合わせて行うことができ、精度の高い型取りが行えます。
その結果、適合精度が非常に高くなります。
限りなく隙間のない詰め物や被せ物を作ることができるため、治療後の経過が良く、再治療のリスクを抑えることができます。
結果として、保険治療に比べて自費治療の方がずっと長持ちします。
このあと模型を作成して銀歯やセラミックを作成します。
②補綴物
銀歯とセラミックの違い2つ目は「補綴物」です。型取り後に作成された詰め物を写真3はセラミックのものですがインレーと言います。

写真3
この補綴物は歯の一部として常にお口の中に入っていることになります。
そのため補綴物の材料には、
・口の中の組織によくなじむ
・生体安定性が高い
・アレルギー反応が少ない
・天然の歯に近い硬さを持つ
・長期にわたって安定して利用できる
これらのことが求められます。
しかし、現実的には保険治療で使用できる銀歯は正確には金銀パラジウム合金というものでできています。(写真4)

写真4
これは生体安定性やアレルギー対応、硬さや丈夫さの条件を十分に満たしているとは言えません。
海外では使用を禁止している国すらあります。
自費診療で使用するセラミックはプラークがつきにくく、色も美しいです。
当然適合制度も写真5の赤丸を見るとわかるように、銀歯と比較して非常に良いので、際のところから虫歯になるリスクが低いです。
「銀歯が取れた」
「被せ物の中でまた虫歯ができた」
そんな経験はありませんか?
これは被せ物に装着する際の接着剤の問題であることが多いです。
接着剤にも様々な種類があり、保険治療の銀歯で広く利用される接着剤は残念ながら長期間の使用で唾液によって溶解されることがあります。
そのため被せ物が外れてしまったり、接着剤が溶けた隙間から細菌が入り込んでしまったり、結果虫歯になるケースがあります。
自費治療のセラミックでは、より接着力が強く、耐久性に優れている接着剤を使用します。
このように治療に使用する材料や素材、処置の違いにより、治療した歯をより美しく長持ちさせることができるのが自費治療になります。
銀歯がセラミックよりも高くなる理由
「セラミックより銀歯の方が治療費が高くなる」ということについて説明します。 今まで治療したように、保険治療を選択して銀歯にすると、また虫歯になるリスクが非常に高いです。 平均約5.4年で銀歯の周りが虫歯になると言われています。 その後、約平均7.1年後に歯が割れたりして抜歯することになってしまいます。 つまり、銀歯をしてから約12.5年で歯を失ってしまうのです。その後に、よく噛めるようにするためにインプラントを行うと一気に50万円以上の費用がかかります。
それに対して最初にセラミックを入れると、当院であれば6万円です。
ですが寿命は10年から15年以上と言われています。
僕の経験ですが、精度の高いセラミックで虫歯になることはみたことがありません。
最初は大きな投資になってしまいますが、最終的なことを考えると、とても価値のある自己投資です。
インプラント治療も自分の歯には勝てません。
虫歯になってしまった時に、最初に銀歯を選ぶのかセラミックを選ぶのか、ここでの選択が人生の大きな分かれ道となります。
ここで虫歯の再発を抑えることがどれほどの価値があるのかをわかっていただけたと思います。
最後にわかりやすくまとめたものを載せておきますので、ご覧ください。(写真6)

写真6
まとめ
今回は保険治療の銀歯と自費治療のセラミック、どっちがいいのかをお話ししました。 虫歯治療にあたり、銀歯とセラミックでは ①型取り②補綴物
③接着剤
この3点で違いがありました。
銀歯では再度虫歯になりやすく、約12.5年後には歯を失う結果となり、インプラントをする必要が出てきて高額な出費となります。
一方でセラミックは虫歯になり辛く、結果として銀歯よりもセラミックの方が安く済みます。
このような理由があり、皆さんも絶対にセラミックを選ぶべきです。
僕は自分の大切な人には必ずセラミックを入れてもらうようにしています。
患者さんにも必ず銀歯とセラミックのメリット・デメリットを説明し、患者さんにとって最善の方法の治療を行っております。
再発の少ないより良い歯科医療の実現のため、大切なあなたの歯を守りたいので、情熱を持って説明しています。
これからも皆様のお口の健康を守るために情報を発信し続けます。
浅賀歯科医院は各専門医が在籍する、国内最大規模の歯科医院です。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
さよなら。