根管治療は1回だけで終わる?完治には何回かかるのか徹底解説!
こんにちは。
浅賀歯科医院・院長の勝です。
今回は根管治療に回数がかかる理由3選をお話ししたいと思います。
これはよくインスタグラムのDMで
「根管治療は1回だけで終わるのでしょうか?」
「根管治療はなぜ何回もかかるの?」
という質問が来るので、今回記事にしました。
1回で終わると思っている方も結構いらっしゃるようなので、根管治療はなぜ何回もかかるのか、詳しく解説していきます。
【目次】
●根管治療とは
・根管治療の成功率は100%じゃない?
●根管治療がうまくいかなかった場合
・根管治療でも改善しない場合は?
●根管治療が1回だけで終わることのない理由
・①歯の部位によって根管の数が異なるから
・②根管の形態が複雑だから
・③症状を確認しながら治療するから
●まとめ
根管治療とは
まず歯の神経の治療を根管治療と言います。 根管治療は虫歯が神経まで到達している場合は抜髄という治療を行います。(画像1)画像1
根管治療の成功率は100%じゃない?
根管は形状が非常に複雑で、人によって異なるため治療が非常に難しく、歯科医師の技量によっても成功率は異なってきます。 また、細菌を殺菌するために消毒の薬を入れますが、歯の神経は根管内を無数の網目状に走っていて、その隅々に至るまで殺菌を完全に果たさなければなりません。(画像2)画像2
虫歯が神経まで到達している時に行う抜髄は実は非常に難しい治療です。
根管治療がうまくいかなかった場合
先程の根管治療がうまくいかなかった場合、歯の根っこの先に根尖病変という病気ができます。(画像3)画像3
これが進行すると歯茎にニキビのようなものができたり、潰れたりを繰り返すことがあります。
重度になると歯茎がパンパンに腫れてしまうことがあります。
一度根管治療が行われている歯に対し、再度根管治療を行うことを感染根管治療と言います。
これは一度歯科医師が根管内を治療した後に歯に治療を行うため、治療の難易度は更に上がります。
一度根の治療をしたにも関わらず再発したわけですから、歯髄内の神経はこの治療後に根っこの先に感染したらもう後がない状態です。
根管治療でも改善しない場合は?
感染根管治療でも無理な場合は抜歯となります。今回説明した抜髄も感染根管治療も重要なことは、根管内の細菌を限りなく0に近づけることが非常に重要になります。
この大前提を理解した上で根管治療の回数がかかる理由を解説していきます。
根管治療はなぜ何回もかかるの?
根管治療はなぜ何回もかかるのか、その理由は3つあります。 ①歯の部位によって根管の数が異なるから②根管の形態が複雑だから
③症状を確認しながら治療するから
では、それぞれ説明していきます。
①歯の部位によって根管の数が異なるから
根管治療が1回だけで終わることのない理由1つ目は「歯の部位によって根管の数が異なるから」です。 根管とは歯の神経が通っている通り道のことを指します。(画像4)画像4
その根管は歯の部位によって数が異なります。
前歯であれば1根管から2根管、中間の歯であれば2根管、奥歯は3根管から4根管あると言われています。
当然、奥歯で根管数が多い場合は治療の回数・時間がかかることになります。
②根管の形態が複雑だから
根管治療が1回だけで終わることのない理由2つ目は「根管の形態が複雑だから」です。 根管治療は神経の治療です。 神経は木の幹、枝のように分かれていてとても複雑な形態をしています。 これらの根管内をできるだけ正確に洗浄・消毒・治療していくためには根管治療の回数がかかります。③症状を確認しながら治療するから
根管治療が1回だけで終わることのない理由3つ目は「症状を確認しながら治療するから」です。 根管治療は神経に触れる治療のため、麻酔が切れると痛みがでることが多いです。 最終的に被せ物を被せるまでにしばらく症状が出ないか確認するために時間を置きます。 治療の合間合間でそういった工程があるので根管治療は回数・時間がかかります。まとめ
今回は根管治療はなぜ何回もかかるのか、その理由を3つお話ししました。 ①歯の部位によって根管の数が異なるから②根管の形態が複雑だから
③症状を確認しながら治療するから
この3つ以外にも理由はありますが、今回は抜粋して紹介しました。
根管治療が1回だけで終わると思っていた方も、根幹治療が何回もかかる理由がよく分かったと思います。
ただ、それでも根管治療に2ヶ月近くかかるのはおかしいこともあります。
不安があればセカンドオピニオンを求めたりして、良い根管治療を受けるようにしてください。
浅賀歯科医院は各専門医が在籍する、国内最大規模の歯科医院です。
僕もインプラント専門医、歯周病の認定医の資格を持っています。
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ではまた次の記事でお会いしましょう!
さよなら。