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2024年1月23日


んにちは
浅賀歯科医院・院長の勝です。
奥歯の被せ物について悩んでいませんか? 今回は「奥歯の被せ物は何がおすすめなの?」という疑問にお答えします。 被せ物の素材や、なぜおすすめするのかなど、素材別に詳しく説明していきますので、 これから奥歯の虫歯治療を進めていく方はぜひ参考にしてください。

【目次】 ●奥歯の被せ物のおすすめは? ●奥歯の被せ物にはジルコニアクラウンがおすすめ! ・①硬さ ・②熱膨張係数 ・③金属アレルギー ・④審美性 ●ジルコニアクラウンの作成過程 ●まとめ




奥歯の被せ物のおすすめは?

まず奥歯は写真1のように大きい形になっています。
back-teeth-cover1.png
写真1
そして奥歯は噛む力の負担がかなり大きくかかる部位となっています。 よって、奥歯の治療でおすすめする被せ物は
ジルコニアクラウンです。(写真2)

back-teeth-cover2.png

写真2

奥歯の被せ物はジルコニアクラウンがおすすめ!

ではなぜ奥歯の被せ物にジルコニアクラウンがおすすめなのかを説明します。 保険治療との比較も含めて説明していきます。 まず、大前提として歯の治療で大切なことは治療した歯が美しく、元の歯の状態のように回復し、再治療にならないことです。
結論から言うと保険治療で再治療の少ない結果を出すのは不可能です。 理由は、奥歯を保険治療にする場合、現在は基本的に「チタン冠」と呼ばれるチタンを使用した金属の被せ物を作ることになります。(写真3) back-teeth-cover3.png
写真3
金属とジルコニアの物性の比較をしていきましょう。 ①硬さ熱膨張係数金属アレルギー審美性 この4点で比較していきます。

①硬さ

金属とジルコニアの比較1点目「
硬さ」に関してです。
ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで人口のダイヤモンドと言われるくらい強度があり、奥歯の強い噛みしめにも十分耐える力があります。 従来のセラミックですと割れるリスクがありましたが、その割れるリスクはかなり減少しています。 一方でチタン冠は金属であるので当然硬く奥歯としての強度は十分であると言えます。

②熱膨張係数

金属とジルコニアの比較2点目「
熱膨張係数」に関してです。
お口の中はとても過酷な環境です。 熱い食べ物が入ってきたり冷たい飲み物やアイスが入ってきたりなど、温度変化がとても激しいです。 その激しい温度変化があると金属は膨張や収縮を繰り返します。 その時にできる歯と金属の隙間から虫歯ができやすいと言われています。 しかし、ジルコニアは温度による変化がほとんど歯と同じために約10倍隙間ができにくいと言われています。

③金属アレルギー

金属とジルコニアの比較3点目「
金属アレルギー」に関してです。
近年多いとされる歯科材料による金属アレルギーに対しても、当然金属ではないジルコニアクラウンは優れています。

④審美性

金属とジルコニアの比較4点目「
審美性」に関してです。
僕は重要視していませんが、患者さんにとってはかなり重要なものです。 チタン冠は金属のため、見た目は非常に悪いです。 ジルコニアクラウンは白く美しく、歯肉にも変色が起きません。 これを理由に奥歯の被せ物にジルコニアクラウンを選択する人も多いです。 4点全てを簡単にまとめたものがこちらです。(写真4) back-teeth-cover4.png
写真4

ジルコニアクラウンの作成過程

ここまでジルコニアクラウンとチタン冠の特性について解説してきました。 これに加えて、奥歯の被せ物にジルコニアクラウンを勧める大きな理由がもう1つあります。 それは、被せ物といわれる技工物を作成する過程です。 被せ物が歯に対する適合は技工物を制作する模型の精度に左右されます。 模型を作るためには型取りという工程が必要です。 皆さんも経験したことがありますよね。 自費治療では、型取りをする際にまず歯の形を正確に記録する必要があり、歯肉を避けるために二重に歯と歯茎の間に糸を入れていきます。 これによって型取りの材料が歯茎に邪魔されることなく行き渡ります。 そして超硬質石膏という保険のものよりも精度が高くなる材料で模型を作っていきます。 保険で制作した模型、自費材料によって作成した模型の比較が写真5です。
back-teeth-cover5.png
写真5
自費の物の方がより細かいところまで再現できるのが分かるかと思います。 これが最終的に作る物の精度に大きく影響します。 精度が良いということは歯と被せ物の間に隙間がなく、結果的に
再度虫歯などになるリスクが激減します。

まとめ

自費治療であるジルコニアクラウンは保険診療のチタン冠と比較して、熱膨張係数・金属アレルギー・審美性の点で優れています。 また模型の作成においても保険診療のものよりも優れており、
虫歯のリスクが激減します。
以上のことから僕は奥歯の被せ物にはジルコニアクラウンをおすすめしています。
歯一本の価値は100万円以上と言われています。 その大切な歯を守るために自費治療を選択することはとても重要です。 国に決められている保険治療での方法では精度の高い再発の少ない治療をすることは不可能です。 皆さんの歯を長く守るために是非参考にしてみてください。


浅賀歯科医院は各専門医が在籍する、国内最大規模の歯科医院です。 僕もインプラント専門医、歯周病の認定医の資格を持っています。 何か心配な点などありましたら、Instagramダイレクトメールでご相談お待ちしております。
ではまた次の記事でお会いしましょう! さよなら。


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理事長 浅賀 寛

www.asakaimplant.or.jp

当院では「よりよい歯科医療を、誰でも、いつでも、平等に」という理念のもと、虫歯の治療や矯正などの歯科一般、歯周病治療、失ってしまった歯を取り戻すインプラント、歯科ドックなどの予防歯科、そしてご自宅への訪問歯科などの治療を行っております。